パスの本質は“止める・蹴る”ではなく、ボールの置き場所にある**
今回はパスについて、自分なりの考え方をまとめていきたいと思います。
サッカーを始めた頃、誰しもがまず教わるのが「パスの蹴り方」です。
軸足を踏み込み、くるぶしで当てるインサイドパス。
これはサッカーの基本として、育成年代から必ず習う技術です。
しかし自分は、大人になってから技術に対する視点を180度変えました。
その結果 “本質はそこじゃない” と気づいたんです。
■ 止める・蹴るより前に「置く」が基本技術
多くの人は「止める蹴る」を基本技術として覚えます。
もちろん大事ですが、ここだけに意識が向くと問題が出ます。
止めて蹴りやすい場所＝身体の前
この距離を覚えると、試合中にボールが身体から離れやすくなり、
相手に身体を入れられてロストしやすくなります。
さらに “止める → 蹴る” の２アクションは試合では限界があります。
前に蹴って逃げるだけでは、上のレベルでは通用しません。
上手い選手は「パスコースを自分で作る」からです。
自分は技術を見直した時、
本当の基本技術はボールを置けること
だと強く実感しました。
■ 「置く」とは何か？
これは“止める”とは違います。
自分が言うボールの置き場所は、
利き足の指の前、歩幅一歩分ギリ行かない位置。
両足を揃えて立ち、利き足を少し前に出す。
その指先のすぐ前。
止まった状態なら利き足が前に出ているイメージです。
この位置に置ければ、すべてのプレーの質が変わります。
■ 置き場所が悪いインサイドパスは読まれる
インサイドパスは基本であり最強のパスですが、
置き場所がない人が使うと読まれやすくなります。
なぜか？
・軸足を踏み込む
・蹴る足の股関節が開く
＝フォームがはっきり見える
相手はこの“予備動作”を見てインターセプトしやすくなるんです。
技術があっても読まれたらミスの確率は上がります。
■ 置き場所があると読まれない。パスが通る。
指の前に置けると、
・パスの種類が増える
・インサイドもアウトも選べる
・フォームが読まれない
・ミスが減る
メリットだらけです。
特に有効なのが、
軸足を踏み込まないパス。
これは基本フォームからズレているように見えますが、
試合では絶対に使える武器。
なぜか？
踏み込み動作がないから相手がタイミングを読めない。
フレンキー・デヨングがよく使うプレーですね。
置き場所が良いから、軸足を踏み込まずにショートパスを捌ける。
■ 基本フォームだけでは限界が来る
基本的なインサイドパスは大事。
しかしそれだけでは相手の予測に捕まりやすい。
ボールの置き場所を基本とし、
そこからパスを選択できる選手こそ、
試合でボールを失わないし、パス成功率も上がります。
■ 最後に
今回はパスの考え方をまとめました。
もし機会があれば、
“置き場所から生まれる実戦パス”
についても記事にしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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