
これまで何度も「ボールの置き場所」の重要性を伝えてきましたが、今回はその軸足の使い方にフォーカスして解説します。
※注意:この記事は「両足で扱えることが重要」と考える方には向きません。最短で上達したい方、利き足の感覚と軸足の使い方を同時に身につけたい方に向けています。
利き足の感覚と軸足はセットで身につける
最初に押さえておきたいのは、利き足の指の前にボールを置く感覚です。
ボールを置く位置が定まらないと、どれだけボールタッチが上手くても「自分のタイミングでプレーする感覚」は生まれません。
学生時代の私は、ボールの置き場所がわからず、ボールを持てる感覚すらありませんでした。
海外の選手のプレーを観察して、利き足だけ練習してみると、ひとつの気づきがありました。
利き足の指の前にボールを置くことを前提に、軸足を連動させることで、自分のタイミングでプレーできるようになる。
これが持てる感覚の土台です。
軸足の基本的な使い方
- 立った状態でボールを利き足の指の前に置く
- ボールを左に転がしたら軸足も左側にステップ
- ボールを右に転がしたら軸足も右にステップ
- ボールは触らず、利き足で置く
ポイントは、軸足で跳ねる動作は軽く地面から浮かすイメージで十分ということ。
大袈裟に跳ねる必要はありません。「跳ねる=ステップ」と考えると理解しやすいです。
練習方法
- ボールタッチしてボールが動いたら、止まるまで待つ
- ボールの流れに合わせて、利き足で置く
- 軸足はステップ
- 同じ動作を何度も繰り返す
💡 ここで大事なのは、両足に意識を分散させないこと。
利き足と軸足に集中して練習することで、持てる感覚が必ず身につきます。
ボールを触らず置けるメリット
- 選択肢が増える
- いつでも触れる状態なので相手を見てプレーの状況に応じた選択ができる
- 相手DFからアタックされにくくなる
- 常にボールタッチしている人はタイミングが読まれやすい
- ボールが流れても触らないことで、相手との間ができる
要するに、自分のタイミングでプレーできる状態が生まれるわけです。
最後に
簡単には身につきませんが、意識して練習するかどうかで上達スピードは大きく変わります。
間違ったやり方で練習しても、どれだけ時間をかけても感覚は身につきません。
海外の選手が自然にやっている「利き足の前にボールを置き、軸足でステップする」感覚。
これを日本のプレーヤー向けに言語化して練習に落とし込むことで、ボールを奪われない選手に近づけます。
読んだら、まずは利き足と軸足だけに意識を集中して、ボールを触らずに置く練習から始めてみてください。


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